2023-01-01から1年間の記事一覧

As long as we both shall live

四本足の私、かつては二本足の息子より遥かに若くって、息子っていうか同じ家の末っ子長男、少なくともわたしの記憶の始まりにおいては小さな息子だった、はずだのにいつしか年子の弟のようなわずかな年の差に、やがて同世代の若者になって、受験や浪人、苦…

心を折るくらいでは細い骨さえ砕けず、気づけば勝手に生きている。体が揺らぐと重力に合わせてステップが始まる、私たちは転ばないように踊るすべを覚えた。三拍子を二本の足でさばけるのが不思議だ。 いつも少しだけ余計であることが永遠へ続き、至らないで…

心技体

好きだった菓子も律して食べないようにしているうちに、不思議と好きではなくなった。均質な甘さより筋質の厳しさを選び取っていった結果、身体は強く、堅く頑なに成り果てた。いつも今日が人生最後であっていいように、今日が人生最後の日であるかのように…